07 September
2006

ホールは超満員

現在、大阪の御堂筋周辺では「大阪クラシック」と題して大小・有料無料様々なコンサートが開催されている。そして昨日・本日・明日は連夜、大阪フィルハーモニー交響楽団が異なる市内のホールで格安のコンサートを催すことになっている。
本日はシンフォニーホールでベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」の一本勝負。明日の市庁舎でのチャイコフスキーもいきたかったのだけれど、500円という価格と収容人数の少なさからか早々に売り切れてしまったのでチケットを入手できなかった。

いつもより遅い7時半開始ということで、私は会社帰りに立ち寄った。会場についてまず驚いたのは、見たことないほどのお客の多さ。客席後方にずらりと立ち見客が陣取っている。以前にこのホールで立ち見が出たのはヨーヨー・マの演奏会で見たことがあったが、その時よりあきらかに多い。
さらにお客の中で目立つのが、学校帰りとおぼしき制服の集団。同じ制服を着た十数人程の集団が客席を占めているのがいくつも見える。ブラスバンド部の練習が終わって皆で連れだって来たのだろうか。

そして、客席の一番いい席には、関淳一大阪市長の姿も。

少々異様な熱気のなか、大阪フィルと音楽監督の大植英次が登場した。
以前このコンビでベートーヴェンの第7交響曲をしたときもそうだったが、オケの配置は第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリンを左右に配し、コントラバスが奥に一列に並ぶ古典配置をとっていた。

さて、ベートーヴェン初期の壮麗なシンフォニー「英雄」が始まった。

冒頭の第一主題から、大植氏はかなり強弱・緩急の落差を強調し、芝居っ気たっぷりに音楽を運んでみせる。力いっぱいマッシヴに押すだけではなく、パッと力を抜いて不意に優しい表情を見せたりするのが印象的。オーケストラもよく反応して指揮者の指示に食いついている。
最終楽章も濃厚な味付けで進んでいく。最終盤のコーダなんて、殆どコマ送りのようなスピード設定。しかし、高い集中力で音楽はダレない。むしろ、あのしつこすぎるフィナーレがギラギラ・セカセカせずに耳に入ってきて気持ちいい。表情付けは濃いが、熱狂しすぎないのがいい。

折からの曇天で湿度が高く、ホールの響きがちょっと悪かったのが残念だったけど、一曲だけでこんなに満足させてくれるなんて感激。

指揮台から大植氏が聴衆に感謝の言葉を述べ、
「これからも大阪フィルをどうぞよろしくお願いいたします!」
と呼びかけたのに満員のお客は割れんばかりの拍手の嵐。
アンコールとして演奏されたのは、シュトラウス兄弟の「ピツィカート・ポルカ」。途中でトライアングルの糸が切れてしまうというハプニングに見舞われつつも(大植氏は指揮をしながら条件反射的に指揮台から飛び降りてトライアングルの前まで走り寄り、「糸が切れてしまったようです!」と絶叫。会場は笑いの渦に)、和やかな会場の雰囲気に包まれて、大喝采のうちにコンサートが終了。
いい演奏会だった。

本日も美味しゅうございました。


Posted by horita at 22:00 | Comments (0) | Trackbacks (0)
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